岩手県の農家です。トマトと米、様々な野菜を作っています。
by FUMI @ IHATOV |
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うちで年明け一番最初に蒔く野菜。 まずまずの発芽。 ハウスに定植して順調ならば5月末~6月に出荷できます。 ところが、最近は冬に雨が降るくせに、4月5月に雪が降るほどの冷え込みが来たりして、春野菜が遅れることもあります。 今年は、なじょなんだがねー。
ただっぴろい岩手県ですから、気候風土も様々です。
今朝の江刺は、トラクターを出動させるほどの積雪。 それから盛岡に行って、わービックリ!道路に雪が無い! (盛岡は江刺の北方50km) 岩手ではよく知られていますが、内陸主要地域のなかで、西和賀から花巻・北上、からの金ヶ崎・胆沢・水沢・江刺が雪が多いとされています。 ここから南下して前沢や一関、さらには宮城に入ると別世界。雪が少なく南国気分。沿岸ももちろん雪が少ない。 そして不思議なことに、北上して紫波や盛岡に行ってみると、これまた雪が少ないんです。 種明かしは地図を見ればわかるんですが、奥羽山脈の凹地が、「ほっとゆだ」のあたりにありまして、秋田上空を進んできた雪雲が横手あたりで寄せて上げられ、和賀山塊や夏油にぶちあたってドカドカ降らせて、そのおこぼれが県南地域に降ってくるんですな。 これ書きながら思うんですが、北国の人間って、3人集まると自分の地域がどれだけ厳しいかを競いあう傾向がありますな。 やれマイナス○℃だった、とか、やれ今朝はウン十センチ積もったじぇ、とか。 このささやかな強がりは、厳しい自然を相手に暮らす人々の知恵なんだろうなー、と思うわけです。 だって、スイスの人たちも冬になると同じようなこと話するっけもん。 明日は七草ということで、ばあちゃんと七草の準備をしました。 「どうぞのとらが えながのさとさ わだらぬうぢに ななくさはだげー ななくさはだげー」 としょりと暮らしていると、ふとしたときに聞いたことのない言葉や言い伝えが出てきます。その意味を尋ねても、細部までは語っている本人ですら意味がわからない言葉もあったりします。 「どうぞのとらが えなが(家の中)のさとさ わだらぬうぢに(入ってこないうちに) ななくさはだげー(七草をはたく=まな板の上で細かく切る) ななくさはだげー」 ここまでは解りました。 どうぞのとらというのは厄神のことらしいけど、なんでこう言うかはばあちゃんも解らないらしい。 さらに面白いのは、ばあちゃんは、ほんの隣の集落から嫁に来たのに、こういう口承が、じいちゃんが覚えているものとは違っていたりするんです。 ちなみに、根雪に覆われる岩手で本来の七草を揃えるのは難しいので、農家はあり合わせの野菜を食べて無病息災を願います。 今年は、僕がよめっこどされながら売れない野菜を蒔いておいたハウスものが大活躍です! チャービル フェンネル(スティッキオ) リアスからし菜 緑・赤 エンダイブ トレビス ほうれん草 長ねぎ
年越しの準備がはじまっています。
ばあちゃんのつくるあんこもちは格別。 薪ストーブでしたごしらえされるあんこ。 小豆は、水沢に住むおばちゃんの自家製です。 すばれる冬は、薪ストーブが、こでらんねぇな。
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