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岩手県の農家です。トマトと米、様々な野菜を作っています。
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パハヤチニカ。   4月11日
『パハヤチニカ』
アイヌ語で早池峰
早池峰は古生代蛇紋岩からなる
モナドノック=残丘である

何万年という地球歴の時代を
何も語らず
見つめ続けてきた
その山には
氷河期をも越えて
生き続けた
花が咲く

その花の如き
気高きスピリット=精霊は
人々の心に宿り
その火を燃やし続けている


(雑誌・パハヤチニカ 序文より引用)


私がこの雑誌と出会って、かれこれ2年近く経つだろうか。
"パハヤチニカ"というのは、岩手県遠野市で発行されているNatural Life Magazineのことだ。
民話の里として有名な"遠野"、そこから発信されるパハヤチニカには、昔ながらの行事・暮らし・動物・方言、とかく遠野が凝縮されている。

遠野のどこそこの金山の話、とか、遠野のどこそこの年越しの行事、とか、地元密着でローカル色が強いけれど、読み手の暮らす土地に関わらず"心の故郷"に直接繋がるあったかさがパハヤチニカ全体から感じられるように思う。

もちろん、私が暮らす江刺と遠野は隣り合っていて、年中行事や農業周期、言い伝えなんかも重なる事は多々ある。 しかし、平成育ちの私は昔ながらの行事や言い伝え、方言などは知らない事の方が多いのが事実。
我が家は、じいちゃんばあちゃんがいるので、語り継ぎなど多少恵まれてはいるが、地域で失われた行事等を「あぁ、この事か」とパハヤチニカのページをめくりながら再認識している。

失われつつある郷土文化を、大切に継承している遠野の人々。
岩手県内はもとより、県外在住の方も機会あらば是非手に取ってながめてほしいお薦めの一冊。

パハヤチニカ。   4月11日_e0087860_1820151.jpg
パハヤチニカ公式サイト
本体500円+税   年2回発行

早池峰山


※ちなみに私は北上市の"ブックスアメリカン""さくら野"で購入してます。岩手県南の方参考までに。


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by 新米百姓 by ihatov-farmer | 2006-04-11 21:51 | ○本も好きだ。  TOP▲
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